中学受験 理科 植物~トウモロコシ(被子植物 イネ科)の特ちょう

 

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2023/10/17

 

 

 

穀物こくもつ(人間が主食とする作物)は、長い歴史において私たち人間の生命をささえてきた重要なもので、イネ科トウモロコシイネコムギとともに三大穀物こくもつのひとつ。食用や飼料だけでなく、エタノール(アルコールの一種)の原料としても重要なものです。

メキシコなどで主食となっているトルティーヤは、種子をすりつぶした粉でつくられた生地きじを焼いたものです。また、完全に熟す前の果実は、ゆでたり焼いたりして食べます。

イネ・ムギとは違って、おばなめばなに分かれている単性花です。くきの先に葉より高く上へつき出ている、ススキのような姿をした部分がおばなで、いかにも風ばい花らしい姿といえますね。

 

 

上図の左をよく見ると、えいに包まれたおばなが多く集まることで、ススキのような姿となっていることが分かります。おしべが長くなりやくが出てくるので、花粉を求めてこん虫たちもやって来ますが、こん虫が来るところにめしべはありませんから、受粉の役割をはたさないと言えるでしょう。

めばなの位置はくきの中ほどにある節あたり(上図の右)で、多くのめばなが葉のようなもの(苞葉:ほうよう)につつまれています。絹糸のようなヒゲが束になって外に出ていますが、その1本1本がめしべでヒゲは花柱、ヒゲの先端が柱頭、ヒゲの根元に子房しぼうがあります。

受粉したすべてのめしべは子房の中に種子ができるわけで、ゆでたり焼いたりして食べるのは、この束です。

 

 

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