中学受験の理科 植物の光合成実験の手順
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2022/12/08
【光合成実験】手順は?
1 葉を、ひと晩暗室におく(葉の中のでんぷんをなくすため)
2 翌朝から日光にあて、昼すぎにつみ取る。
ここまでは良いとして、
3 葉を熱湯につける(やわらかくするため)
4 あたためたアルコールに入れる(葉の色をぬくため)
5 水で洗う(やわらかくするため)
6 ヨウ素液にひたす(色の変化により、でんぷんを確かめる)
なぜ、いきなりヨウ素液にひたしてはいけないのでしょうか。「やわらかく」が二度でてくる意味が分かりますか?
この理由は、覚えるというよりも常識で理解してください。
本番までに与えられた時間の量は同じなのに、なぜ生徒によって結果が違うのか。それは、時間の使いかたが異なるからです。どうせなら近道で確実に効率よく合格に向かって進んでいきましょう! くわしくは、以下からどうぞ。
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【光合成実験】アルコールを使う理由は?
葉は緑色ですから、直接ヨウ素液をつけても色の変化(黄かっ色→青紫色)は観察できません。
つまり、葉の緑色(葉緑体)を取りたいのです。そのためにアルコールを使います。アルコールには、物の成分をぬき取る性質があるからです。
梅酒のビンの中には、ショボショボの梅の身がはいっています。アルコールが、梅の成分をぬき取ったからです。
この性質を利用して、葉から緑色(葉緑体)をぬき取ります。
【光合成実験】葉を熱湯につける理由は?
かたい梅の身から成分をぬき取るのに、時間(1年以上)がかかります。アルコールがしみこむだけでも、大変な時間が必要です。
実験で、そんなに時間をかけることはできません。
アルコールに入れる前に、熱湯で葉を「やわらかく」して、アルコールを早く葉にしみこませたいのです。
「しゃぶしゃぶ」で、葉野菜がすぐに「やわらかく」なるようすを、思い出してください。
さらに、熱湯につけることで葉の活動を止めて、光合成によって作られたでんぷんを葉が分解するはたらきを止めることもできます。
【光合成実験】水で洗う理由は?
アルコールは物の成分をぬき取ると説明しましたが、同時に水分もぬき取ります。だから、梅酒の梅はショボショボですね。
アルコールによって葉緑体と同時に水分もぬき取られた葉は、カッパカパにかわいた状態です。だから水で葉を「やわらかく」して、ヨウ素液がしみこみやすくしているのです。
アルコールを、水で洗い流しているわけではありませんので、注意してください。
光合成実験の問題演習をしてみましょう。
⇒ 中学受験の理科 植物の光合成実験についての問題演習と解説
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