中学受験の理科 ばね~これだけ習得しておけば基本は完ペキ!
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2023/06/07
「ばねの長さ」=「自然長」+「のび」
試験問題が「長さ」を質問しているのか、「のび」を質問しているのか注意しましょう。
「のび」は「加わる力」に正比例。10gの力で1cmのびるばねは、20gで2cm、30gで3cmのびます。ばねに「加わる力」さえ分かれば、「のび」は分かるわけです。
「長さ」を質問しているのであれば、「のび」に「自然長」を加える必要があります。
力学計算の中では単純なテーマので、ケアレスミスには用心してください。
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ばねに加わる力:その1
20gではありません。両側を同じ力で引きあうから、ばねはじっとしているのです。
この図では、両側に逆方向の力が10gずつ加えられています。つまり、ばねに加わる力は10gです。
ばねに加わる力:その2
図1の場合、Bには力が加わっていません。Aには10gの力が加わっています。
ばねを直列につないだ図2では、AとBにそれぞれ何gの力が加わるでしょうか。Bに10g加わる事は分かりやすいと思います。
Aを考える時は、図3のようにも置き換えられますから、Aにも10gの力が加わっていると分かります。
図4は、Aに15g、Bに5g加わっていることを理解してください。
ばねを半分に切ると?
10gの力で1cmのびるばね(自然長10cm)を、半分に切ります。
切ったばね(長さ5cm)に10gの力を加えると、何cmのびるのでしょうか?
0.5cmです。 図5のように考えましょう。
10gの力で1cmのびるのですから、半分のばね(長さ5cm)がそれぞれ10gの力で半分(0.5cm)ずつのびている事になります。
本番までの限られた時間を、もっと効率よく使いましょう! 以下の記事を、ご覧ください。
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ばねが2つある場合の視点(その1)
ばねA は10gで1cmのびて、ばねB は10gで2cmのびるとします。2つのばねを比べる時、視点は2つです。
(視点その1)同じ力が加えられると、「のび」の比率は「A対B=1対2」。
この考え方は直列つなぎで使います。
上の図2を見てください。AとBには同じ力が加わっていますから、「のび」の比率は「A対B=1対2」です。
例えば図2で、全体の「のび」が9cmになる時の「おもりの重さ」を質問されたとしましょう。
「のび」の比率から考えると、Aの「のび」が3cmでBの「のび」が6cmだと分かります。よって「おもりの重さ」は、30gとなります。
下図6は、どちらもばねAです。30gのおもりが中央にあるので、それぞれに15gずつ。どちらも1.5cmのびます。
ばねが2つある場合の視点(その2)
(視点その2)一方、Aは20gで2cm、Bは10gで2cmのびます。同じ「のび」だと、力の比率は「A対B=2対1」。
この考え方は、並列つなぎで使います。
図7は棒が水平ですから、ばねAとBは同じ「のび」です。
同じ「のび」の時に力の比率は「A対B=2対1」だから、おもりの位置は左端から「1対2」となります。
その時Aに20g・Bに10gかかり、A・Bともに2cmのびて棒は水平になります。「てこ」の考え方との組み合わせなので、よく考えてみてください。
仕上げとして、問題演習に取りくんでみましょう。
【問題演習:2本のばね(へい列)】
⇒ 中学受験の理科 ばね~2本のばね(へい列)がつりあう問題演習と解説
【問題演習:2本のばね(直列)】
⇒ 中学受験の理科 ばね~2本のばね(直列)がつりあう問題演習と解説
次のテーマは、「ふりこ」です。以下の記事を、ご覧ください。
⇒ 中学受験の理科 ふりこ~これだけ習得しておけば基本は完ペキ!
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