中学受験の理科 植物の自家受粉と他家受粉
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2022/12/08
【自家受粉と他家受粉】
植物が昆虫に受粉をたのむ理由は?
花びらを花だと思っている人も多いようですが、花には「がく」「花びら」「おしべ」「めしべ」の4要素があります。
おしべの花粉が、めしべの柱頭につけば受粉。一つの花に「おしべ」も「めしべ」もあるのだから、受粉なんて簡単じゃないかと思いませんか。なぜ、わざわざ昆虫にたのむ必要があるのでしょうか。
植物も動物も、生き物はみんな同じ。たとえば人の場合も、ほとんどの場合は異なる家の男女が結婚します。
生き物は本能的に、遺伝子の組み合わせを広げることで、生き残っていこうとするのです。
自家受粉は例外で、他家受粉が基本パターンとなります。植物は自分で動けないのですから、だれかに花粉を「他の家(花)」まで運んでもらわなければなりません。
受粉できなければ、絶滅してしまいます。植物が絶滅したら、すべての生き物は絶滅。全生命の生き残りをかけて、植物の出した結論が昆虫だったのです。
【注】
鳥(鳥ばい花)、風(風ばい花)、水(水ばい花)を選んだ植物もあります。
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【他家受粉】昆虫は、なぜ植物の受粉を手伝うの?
昆虫の好物はミツです。
植物は、その好物を作ることにしました。だれに教わることもなく、昆虫に聞くこともできず、生き残りをかけて作ります。
植物がミツを作っても、野原にやってきた昆虫には、どこにミツがあるかわかりません。だから植物は昆虫に「あなたの好物はここにありますよー」と知らせるため、「めじるし」まで作りました。それが花びらです。
必死だと、こんな事までできてしまうのですね。
花びらは、なぜ美しいの?
受粉によってできるのは、種子。その基本だけは、以下の記事で確認しておいてくださいね。
⇒ 中学受験の理科 植物の種子と発芽
最後にひとつだけ不思議なことがあります。
昆虫は、人間のようにさまざまな色を見る事はできません。ほとんど白黒の世界に近いです。
すると「めじるし」の花びらに、色は必要ないという事になります。少なくとも、受粉のためだけなら、花びらに色は不要です。でも必要のない事を、わざわざするとも思えません。
植物が、花びらを七色に美しくする目的は、何なのでしょうか?
どんなに考えても、浮かんでくる答えは1つだけ。植物は、人間に喜んでもらいたいのでは?
道ばたに小さな花を見つけたら、植物に向かって「きれいだね、ありがとう!」と、お礼を言いましょう。
さいごは、アサガオの受粉実験についての問題演習です。
→ 中学受験の理科 植物(アサガオ)の受粉実験についての問題演習と解説
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