中学受験 理科 植物~イネ(被子植物 イネ科)の特ちょう
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2023/10/17
穀物(人間が主食とする作物)は、長い歴史において私たち人間の生命をささえてきた重要なもので、イネ科のイネはコムギ・トウモロコシとともに三大穀物のひとつです。
イネ科の植物には多くの果実ができ、種子には三大栄養素の1つである炭水化物(生きるエネルギーのもと)が豊富です。また、乾燥させると長いあいだ保存することも可能なため、人間によって育てられ利用されてきました。イネはもちろん、「米」をとるための植物です。
穀物となる作物は、アワやヒエなど他にも多くあり、米や麦いがいの穀物をまとめて雑穀といいます。日本では江戸時代まで、雑穀が庶民の主食だったようです。
穂には多くの花が集まっているので、果実も多くでき、穂から「もみ(イネの果実)」をこき落として収穫するのです。「もみ」から「もみがら」を取りのぞいたものが玄米で、玄米のまわりの部分(ぬか)を取りのぞいて白米にします。米ぬかは栄養化が高く、コメ油・飼料・漬物のぬか床・美容商品などにも活用されているほど。
イネの花に花びら(花弁)はなく、えいが開くとおしべ・めしべが出てきます。花が開いているのは短時間で、受粉したらすぐに閉じてしまいます。花は穂の上のほうからさき始め、すべての花がさき終わるまでは1週間ほどです。
開花する前に、穂の茎がのびて葉からつき出てくるのは、イネが風ばい花であり花粉を飛ばしやすくするためです。ところが、イネは開花する前に花粉が熟して、開花する時おしべの「やく」が破れつするため、ほとんどの花は自家受粉となります。
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