中学受験の理科 人体の消化と血液循環~問題演習と解説【応用編】
ユーチューブによるワンポイント・レッスンを行っております。重要ポイントを1テーマ2分で解説するものです。次々と公開していきますので、チャンネル登録をお願いします。
⇒ ユーチューブによるワンポイント・レッスン
△上のリンクをクリック△
2021/06/20
この演習問題は、かならず以下の学習を終えてから取り組んでください。
人体(消化)
⇒ 中学受験の理科 人体の覚え方(消化)~この方法がオススメ!
人体(血液循環)
⇒ 中学受験の理科 人体の血液循環~この順番で理解して基本は完ペキ!
【問題】
図は、ヒトのからだのつくりと、食物や血液などの流れを表現したものです。おもな血液の流れは、矢印で示しています。図におけるA~Lの器官は、以下のどれでしょうか?
- 肺
- ぼうこう
- すい臓
- たんのう
- 十二指腸
- 胃
- 小腸
- 大腸
- かん臓
- じん臓
- 心臓
- 食道
解答と解説
【解答】
A:食道
B:胃
C:十二指腸
D:小腸
E:大腸
F:すい臓
G:たんのう
H:かん臓
I:じん臓
J:ぼうこう
K:肺
L:心臓
【解説】
人体における内臓のはたらきは、大きく分類すると以下のようになり、頭の中を整理しながら考えていきましょう。
【呼吸器官】
口・鼻と肺のつながり。
【消化器官】
口から入った食物が食道・胃・小腸・大腸などを通っていく「消化管」と、消化液を出したりするかん臓・たんのう・すい臓などの器官を合わせたもの。
【排出器官】
じん臓とぼうこうのつながり。
まずは、血液の流れに着目します。心臓と肺のあいだには直接やりとりする往復の道(専用)があり、心臓から全身の細胞に血液を送り出すのですから、「K:肺」「L:心臓」であることが分かります。
次に、小腸からの血液の出口はかん臓に向けた一本道であることから、「D:小腸」「H:かん臓」です。さらに、呼吸器官・消化器官・排出器官という観点から、A~Lを具体的に考えていきます。
【心臓と血液循環】
口・鼻から吸った空気中の酸素は、肺で気体の交換が行われて全身の細胞に届けられます。
- 肺循環:右心室 → 肺動脈 → 肺 → 肺静脈 → 左心房
- 体循環:左心室 → 大動脈 → 全身の細胞 → 大静脈 → 右心房
心臓にもどった静脈血が肺で動脈血に変わるので、肺動脈を流れる血液には二酸化炭素が最も多くふくまれ、肺静脈を流れる血液には酸素が最も多くふくまれます。
【消化器官】
消化器官のうち、食べ物の消化を行わずに消化液をつくるはたらきをする器官が2つありますので、注意してください。
- かん臓:たん液(消化酵素はもたない)
- すい臓:すい液
かん臓は、小腸で吸収した栄養分を一時的にたくわえ、空腹時に栄養分を血液に放出するはたらきをします。
そのため、小腸からかん臓に向かう血液には食後に栄養分が最も多くふくまれ、かん臓から心臓にもどる静脈中の血液には、空腹時に最も多く栄養分がふくまれるのです。
なお、かん臓は血液中の毒のあるものを、毒のないものに分解するはたらきをし、人体の化学工場ともいわれます。
【排出器官】
「じん臓 → 輸尿管 → ぼうこう → 尿道」の通り道が、排出器官です。じん臓が血液中の不要物をこしとり、尿として体外に出されます。
じん臓から心臓にもどる静脈中の血液は、二酸化炭素いがいの不要物が最も少なくなっています。
「人体(血液循環)」に、もどりましょう。
⇒ 中学受験の理科 人体の血液循環~この順番で理解して基本は完ペキ!
2020年10月の赤本・2021年11月の青本に続き、2022年12月エール出版社から、全国の書店で偏差値アップの決定版ついに公開!
くわしくは、以下の記事をご覧ください。
⇒ 中学受験 理科 偏差値アップの勉強法
スポンサーリンク
スポンサーリンク