中学受験の理科 人体の消化についての問題演習と解説【基本編】
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2021/06/14
この演習問題は、かならず以下の学習を終えてから取り組んでください。
人体(消化)
⇒ 中学受験の理科 人体の覚え方(消化)~この方法がオススメ!
【問題】
(1) 図に示した①~⑧について、それぞれ以下を答えてください。
- 器官の名前
- 器官でつくる消化液の名前
その器官が消化液をつくらない場合は、「×」と答えましょう。
(2) ①でつくられる消化液では消化されず、④で消化される栄養素を最も多くふくむ食品は、次のうちどれでしょうか?
- ア:ジャガイモ
- イ:パン
- ウ:バター
- エ:ダイズ
- オ:もち
解答と解説
【解答】
(1)
① だ液せん だ液
② 食道 ×
③ かん臓 たん液
④ 胃 胃液
⑤ たんのう ×
⑥ すい臓 すい液
⑦ 小腸 腸液
⑧ 大腸 ×
(2) エ(ダイズ)
【解説】
① 「だ液せん」でつくられる「だ液」が口の中に出て、「だ液アミラーゼ」という消化酵素のはたらきによって、「でんぷん」を「麦芽糖」に分解します。
② 「食道」は、食べたものが口から胃にいたるまでの通り道であり、消化液をつくりません。
③ 「かん臓」でつくられる「たん液」は、「たんのう」にたくわえられて、十二指腸に出される消化液です。「たん液」は消化酵素をふくみませんが、「しぼう」の消化を助けます。
④ 「胃」でつくられる「胃液」は、「ペプシン」という消化酵素のはたらきによって、「たんぱく質」を「ペプトン」に分解する消化液です。胃は塩酸をふくむので、酸性を示します。
⑤ 「たんのう」は、「かん臓」でつくられた「たん液」を一時的にたくわえる器官であり、消化液をつくりません。
⑥ 「すい臓」でつくられる「すい液」は、「でんぷん」「たんぱく質」「しぼう」の消化を助ける消化液で、十二指腸に出されます。
⑦ 「小腸」でつくられる「腸液」は、「麦芽糖」「ペプトン」などを消化する消化液です。
⑧ 「大腸」はおもに水分を吸収する器官で、消化液をつくりません。
なお、消化液にふくまれる消化酵素は、食べものの養分を消化するはたらきをするもので、次のような特ちょうがあります。
- 消化酵素は消化のはたらきをするが、消化酵素そのものは変化しない。
- 体温くらいの温度で、最もよくはたらく。
- たんぱく質でできており、加熱すると変質してはたらかなくなる。
(2)
「④:胃」で消化される栄養素は、「たんぱく質」です。エ(ダイズ)は「たんぱく質」を多くふくむ食品で、「畑の肉」とも呼ばれます。
なお、「ア:ジャガイモ」「イ:パン」「オ:もち」は「でんぷん」を多くふくみ、「ウ:バター」は「しぼう」を多くふくむ食品です。
次の問題演習は、「人体の消化(応用編)」です。
⇒ 中学受験の理科 人体の消化についての問題演習と解説【応用編】
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