中学受験の理科 電流と磁力線~方位磁針がふれる向きの問題演習【2】
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2021/04/25
この演習問題は、かならず2つの学習を終えてから取りくんでください。
【電流と電気回路の基本】
⇒ 中学受験の理科 電流と電気回路~この順番で学ぶと基本は完ペキ!
【電流と磁力線】
⇒ 中学受験の理科 電流と磁力線~これだけ習得すれば基本は完ペキ!
【問題】
図のような回路と方位磁針を用意しました。
- ア:導線は方位磁針の向こう側。
- イ:導線は方位磁針の向こう側。
- ウ:導線は方位磁針の向こう側。
- エ:導線は方位磁針の手前。
- オ:導線は方位磁針の向こう側。
- カ:導線は方位磁針の手前。
- キ:導線は方位磁針の向こう側。
- ク:導線は2つとも方位磁針の手前。
- ケ:導線は方位磁針の向こう側。
① ア~ケのうち方位磁針がふれないのは、どれでしょう?
② 方位磁針がふれて、最もふれが小さいのは、どれでしょう?
③ アと同じ向きに方位磁針がふれるのは、どれでしょう?
④ 方位磁針のふれが最も大きいのは、どれでしょう?
解答と解説
【解答】
① オ、ケ
② ウ
③ ウ、キ、ク
④ カ
【解説】
方位磁針の位置に流れる、電流の大きさと向きから、右手を使って考えていきます。以下の2点を、絶対に守ってください。
- 必ず右手を使う。
- 親指の向きを電流の方向に合わせる。
【ア】
「かん電池2つ」「豆電球1つ」だから、電流の大きさは「2」。導線は方位磁針の向こう側なので、アにおける磁力線の向きは東方向となり、アのN極は東にかたむきます。
【イ】
「かん電池2つ(並列)」「豆電球1つ」だから、電流の大きさは「1」。導線は方位磁針の向こう側なので、イにおける磁力線の向きは西方向となり、イのN極は西にかたむきます。
【ウ】
「かん電池2つ(並列)」「豆電球1つ」だから、イとエの電流は「1」で、ウの電流は「2分の1」。導線は方位磁針の向こう側なので、ウにおける磁力線の向きは東方向となり、ウのN極は東にかたむきます。
【エ】
「かん電池2つ(並列)」「豆電球1つ」だから、電流の大きさは「1」。導線は方位磁針の手前なので、エにおける磁力線の向きは西方向となり、エのN極は西にかたむきます。
【オ】
「かん電池2つ」「豆電球1つ」だから、電流の大きさは「2」。導線は方位磁針の向こう側なので、オにおける磁力線の向きは北方向となり、オのN極はかたむきません。
【カ】
「かん電池2つ」「豆電球1つ」の回路が、独立して2つ同時に存在しています。それぞれの回路に流れる電流は「2」なので、カの導線に流れる電流の大きさは「4」。導線は方位磁針の手前なので、カにおける磁力線の向きは西方向となり、カのN極は西にかたむきます。
【キ】
「かん電池1つ」「豆電球1つ」だから、電流の大きさは「1」。導線は方位磁針の向こう側なので、キにおける磁力線の向きは東方向となり、キのN極は東にかたむきます。
【ク】
「かん電池1つ」「豆電球1つ」だから、電流の大きさは「1」。導線は2本とも方位磁針の手前なので、クにおける磁力線の向きは2本で東方向に強め合い、クのN極は東に大きくかたむきます。
【ケ】
「かん電池1つ」「豆電球1つ」だから、電流の大きさは「1」。導線は方位磁針の向こう側なので、ケにおける磁力線の向きは北方向となり、ケのN極はかたむきません。
以上からオとケは、ともに電流による磁力線の向きが北方向のため、N極は北を向いたままとなります。
つまり、針がふれないのは、オとケ(①の答え)。
針がふれるもののうち、電流が最も小さいのはウ(2分の1)なので、針のふれが最も小さいのはウ(②の答え)。
右手を使って確認すると、アと同じ向き(東方向)に針がふれるのは、ウとキとク(③の答え)。クは、2つの磁力線が東方向に強めあっています。
針のふれが最も大きいのは、電流が最も大きいカ(④の答え)。
完全に回答できなかった場合は、以下の学習が不足しているので、あらためて取りくみ直してください。
【電流と電気回路の基本】
⇒ 中学受験の理科 電流と電気回路~この順番で学ぶと基本は完ペキ!
【電流と磁力線】
⇒ 中学受験の理科 電流と磁力線~これだけ習得すれば基本は完ペキ!
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