中学受験の理科 地層の順番についての問題演習と解説【2】

 

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2021/07/14

この演習問題は、かならず以下の学習を終えてから取り組んでください。

地層と岩石
中学受験の理科 地層と岩石(1)

地層の順番
中学受験の理科 地層の順番~地層と岩石(2)

 

 

【問題】

下の図は、ある地域で見られた地層のようすです。

 

 

(1)
①と②の地層は、どちらがより新しい地層ですか。

(2)
次のア~キは、地層ができたようすです。起きた順に記号を並べてください。

  • ア Aの地層が海底でたい積した。
  • イ Bの地層が海底でたい積した。
  • ウ Bの地層が陸上に上がった。
  • エ Bの地層が海底に沈んだ。
  • オ Bの地層がかたむいた。
  • カ Bの地層が陸上でけずられた。
  • キ AとBの地層が陸上に上がった。

(3)
Aの地層ができたとき、海の深さはどのように変化しましたか。

 

解答と解説

【解答】

(1) ②

(2)
イ オ ウ カ エ ア キ

(3)
はじめ深かったが、だんだん浅くなり、その後急に深くなった。

 

【解説】

地層のできるようすを、順にみていきましょう。

地層がたい積するときは、大きなつぶほど重いため、先に下へ沈んでいきます。つまり、1つの層の中でつぶの大きさが異なるとき、つぶが大きなほうはもともと下だったということです。

今回の場合は、つぶの大きな左側が下だったことになり、②は①よりも新しいと分かります。

 

 

まず最初に、Bの地層が海底でたい積しました。

 

 

地層Bは、長い年月をかけて左右からおされ続け、大きく「しゅう曲」します。

 

 

その後、地層Bは隆起(りゅうき)して陸地となり、地上での「しん食」や「風化」により不整合面が生じました。

 

 

やがて、不整合面のできた地層Bは沈降(ちんこう)して海底となり、地層Aがたい積します。

 

 

海底でできた地層Aと地層Bは、同時に隆起(りゅうき)して陸地となり、現在のように地層として観察することができるようになりました。

 

 

海底で地層Aができたとき、海の深さはどのように変化したのでしょうか。地層の絵のままで考えるよりも、絵に「つぶの大きさ」と「海の深さ」との関係を書きこんだほうが、間違いは少なくなります。

  • どろ(ねん土) → 深い海底にたい積
  • 砂 → やや深い海底にたい積
  • 小石 → 浅い海底にたい積

 

この問題では、古い順に「どろ(ねん土) → 砂 → 小石 → どろ(ねん土)」とたい積していますから、海の深さの変化は「深い → やや深い → 浅い → 深い」です。よって、だんだん浅くなってから急に深くなったことが分かります。

 

 

海の深さではなく、河口からのきょりの変化を問われた場合は、絵に以下の関係を書きこみましょう。

  • どろ(ねん土) → 河口から遠い
  • 砂 → 河口からやや遠い
  • 小石 → 河口から近い

 

この問題の場合は、河口からのきょりが「遠い → やや遠い → 近い → 遠い」と変化しているので、だんだん近くなってから急に遠くなったということになります。

 

 

「地層の順番」にもどりましょう。
中学受験の理科 地層の順番~地層と岩石(2)

 

 

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