中学受験の理科 電流と電熱線~電流による発熱の問題演習と解説【1】
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2021/04/04
この演習問題は、かならず2つの学習を終えてから取りくんでください。
【電流と電気回路の基本】
⇒ 中学受験の理科 電流と電気回路~この順番で学ぶと基本は完ペキ!
【電流と電熱線】
⇒ 中学受験の理科 電流と電熱線~豆電球と置きかえて考えてみる!
【問題】
図は、水の中にニクロム線を入れて、発生した熱によって湯をわかすための道具です。
同じ太さ、同じ長さのニクロム線2本を使って、図1・図2のような2種類の道具を作りました。図1・図2ともに、電源の電圧は同じです。
同じ温度、同じ量の水を入れて電流を流したとき、水の温度が早く上がるのは、図1・図2のどちらでしょうか?
解答と解説
【解答】
図1
【解説】
ニクロム線1本(上の図0)の場合を基準にして、それぞれを比べてみましょう。
図0と図1では、各ニクロム線に流れる電流は同じだから発熱量も同じです。つまり、図1の発熱量は図0の2倍あり、図0よりも早く温度が上がります。
いっぽう図2の場合、同じ電圧で抵抗は図0の2倍となり、流れる電流の大きさは図0の「2分の1」です。全体の発熱量は、「電流×電流×抵抗」=「2分の1×2分の1×2」=「2分の1」となります。
または、図2の各ニクロム線は発熱量が「2分の1×2分の1×1」=「4分の1」で、2つあるから全体の発熱量として「4分の1×2」=「2分の1」と考えてもよいでしょう。いずれにしろ、図0よりも温度の上がりかたは遅くなります。
よって、水の温度が早く上がるのは図1です。
次の問題演習は、「電流による発熱【2】」です。
⇒ 中学受験の理科 電流と電熱線~電流による発熱の問題演習と解説【2】
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