中学受験の理科 栄養と肥料のちがい

 

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2022/12/08

07 栄養と肥料のちがい(GIF)

 

【植物は光合成で栄養を作ることができるのに、なぜ種子に栄養が必要なの?】

最初に思い出すのは、メダカです。生まれたばかりのメダカの赤ちゃんは、おなかに卵の栄養がついていました。

えさを食べなくても2~3日は生きていけるように、お母さんが卵に栄養を多めに残しておいてくれたのでした。

 

メダカは、生まれた瞬間から敵に囲まれています。親に見つかっても、食べられてしまいます。

生まれてすぐに「泳ぐ練習」と「えさを取る練習」をしなければ、生き残ることはできません。一人前になるまでの栄養が、必要なのでした。

 

植物も同じです。生まれたばかりの幼芽は小さくて、生きていくための光合成もわずかしかできません。

一人前になって充分な酸素と栄養を作るまでの間は、生きるための栄養が必要です。それを、お母さんが種子の中に残しておきました。

 

私たちは、毎日ごはんを食べています。ごはんは、イネの「はい乳」です。イネのお母さんが、子供のために残しておいた栄養です。

それを私たちが食べているのです。食べる時には、「いただきます」と言いましょう。

 

 

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栄養と肥料の違いは何?

3大栄養素と5大栄養素を、覚えていますか? 炭水化物・脂肪・タンパク質が3大栄養素。さらにビタミンとミネラルを加えて5大栄養素です。

炭水化物と脂肪は、生きるためのエネルギーのもとです。タンパク質は、体の材料のもとです。ビタミン・ミネラルは体の成長を助け、調子を整えるはたらきをします。

 

動物は栄養を自分で作ることができませんから、5大栄養素すべてをバランス良く取る必要があります。いっぽう植物は、ほとんどの栄養素を自分で作ることができます。

例えば、植物がタンパク質を作るとします。タンパク質を作るためには「チッソ(N)」という部品が必要なのですが、それを植物は自分で作ることができません。ですから、「チッソ(N)」を外から吸収するしかありません。

 

そのような成分を含んでいるのが肥料です。植物にとって肥料の3大成分は、チッソ・リン酸・カリウムといわれています。

 

では、自然の世界で肥料を作るのは誰なの?

それが微生物です。微生物は「土の中」にも「水の中」にも「空気中」にも、どこにでもいます。

この微生物が動物の「死がい・ふん・にょう」を分解して、結果的に植物が必要とする肥料ができます。

 

こうして、陸上・水中ともに「食物連鎖」ができあがります。

植物→草食動物→肉食動物→微生物→植物 この中の誰かがいなくなれば、すべてがほろんでしまいます。

みんなに役割があるというのが、おもしろい所です。

 

 

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